『運び屋』

2018年公開のアメリカの犯罪映画。

80歳代になってメキシコの麻薬密売組織の運び屋となった老人の実話を基にした話。

主人公をクリント・イーストウッドが務めている。

頑固でお節介焼きな古き良きアメリカ老人をクリント・イーストウッド

ピッタリハマり役という感じで演じている。

一度運び屋になってしまうと、中々組織から出られなくなってしまう様子が描かれている。

最後、主人公がずっと離れ離れだった妻の死に目に顔を出して運ぶのをおろそかにするのだが

途中のセリフで、「一番は家族、二番に仕事にしないといけない」と言っていたのが

印象的だった。

 

『精神科医が教えるストレスフリー超大全』樺沢紫苑著

今、どうしてもストレスに悩まされているというわけではないが、

コロナ禍で結構売れているということでふと手に取って読んでみることにした。

いざ読んでみると付箋をつけるページがいくつも出来てしまい、

かなりためになる本だなと感じた。

以下、気になった箇所を抜粋する。

・「寝ているときにストレスがない」「次の日にストレスや疲れが持ち越されない」

ことが大切。

・アウトプットを積み重ねることで不安や悩みを解消できる。

・本を読む時のポイントは"To Do"を3つ見つけること。

・退職する前に相談する。

・朝起きてから1時間以内に15〜30分の散歩をすることで体内時計がリセットされ自律神経が

整えられる。30分を超えるとセロトニン神経が疲れてしまい、逆効果になる。

・自分にとって最も重要な価値観は何か、ビジョンは何かをきちんと持っておく。

・自己洞察力を鍛えるトレーニングは日記を書くこと。

ベンジャミン・フランクリン効果とは「人は、助けた人を好きになる」というもの。

・妻が夫に話すべき内容は自分の話。それもポジティブな話。

・高齢者が「膝が痛い」から、無理に散歩連れて行くのはかわいそうだと思うのは危険。

20分が無理なら10分でもいいから運動をさせること。

・孤独は認知症の原因の一つ。社会活動、つながりを持つことが重要。

・仕事を辞めたい理由を3つ書く。そしてそれが自分の努力で変えられるか変えられないかを

考える。変えられるのであれば、変えられる努力をするべき。

マズローの欲求5段階説を仕事で分類すると、生理的欲求と安全欲求は「ライスワーク」、

社会的欲求と承認欲求は「ライクワーク」、自己実現欲求は「ライフワーク」。

・絶叫すると勝手にテンションが上がり、やる気が出てくる。

・年収が約800万円を超えると幸福度と収入は連動しなくなる。

・お金や物欲などの「地位財」による幸福は持続性が低く、健康、愛情、自由などの

「非地位財」による幸福は持続性が高い。

・お金持ちになる方法は「起業」と「投資」。最も確実でリターンが大きい投資は

自己投資。

・睡眠は6時間半〜7時間半の人が最も長生きをする。

・WHOのガイドラインによると「必要な運動量」は「ウォーキングなど中強度の運動を週150分、またはランニングなど激しい運動を週に75分」。運動はやりすぎないこと。

・糖質の摂りすぎは健康に悪いが、糖質の厳しい制限も健康に良くない。糖質は300gが目安。

・医学的には「体脂肪=免疫力」。

・お酒は飲めば飲むほど病気リスクを高める。「適量は健康にいい」ことはない。

・3行ポジティブ日記を寝る前に書く。

・緊張してきたら、「パフォーメンスが上がってきた」と言う。

認知症を予防する最も効果的な方法は「運動」と「睡眠」。

・年を取ってみ学び続けるということは重要。社会人大学や大学院に通ったり、資格や

語学の勉強をしたり、カルチャーセンターを利用する。

・人生を楽しむにはニュートラルに素直になること。アドバイスを受けたら、素直に

受け取ることで、チャンスや出会いが広がる。

・「決断の基準」を決めておく。基準は3つ。ワクワクする方、難しい方、

ドラマティックな方を選ぶ。

・「なんで生きるかというと、死ねねえからだよ」(立川談志

・生きる意味を考える。ビジョンを決める。

・幸福には3つの種類がある。セロトニン的幸福(安らぎ、癒し、気分の幸福)、

オキシトシン的幸福(つながりの幸福)、ドーパミン的幸福(やる気による幸福)。

人間が生きて行く上で、一番重要な考えるのはセロトニン的幸福。

『やり抜く人の9つの習慣』ハイディ・グラント・ハルバーソン著

目標達成するために何をすべきか。

どこかで諦めたり挫折してしまう自分のそんなネガティブな面を克服したい。

そんな思いでこの本を手にした。

やり抜く人、成功している人は以下の9つの習慣を実践していると言う。

①目標に具体性を与える

メンタル・コントラストといって現状とゴール達成後の自分の差を考えることも具体的な

行動に落とし込む上で必要。

②目標達成への行動計画を作る

「if-then」プランニングと言って、「もしこうなったら、こうする」、

つまり事前にいつ何をやるかを決めておくことで実行できる確率が2、3倍になる。

③目標までの距離を意識する

フィードバックによって向上しているのかどうかをはっきりさせることで、モチベーションを

コントロールする。ただし、初心者はあまり頻繁にチェックするべきではないという

研究がある。モチベーションを上げるフィードバックは「これまで」ではなく、

「これから」、つまり「あとどれくらい」を意識することが重要。

④現実的楽観主義者になる

ただ、オプティミストになるだけでなく、現実的になることが重要。

⑤「成長すること」に集中する

目標は、自分の能力を証明するためにあるのではなく、自分を向上させるためにこそある、

と考えるようにする。成長することにフォーカスすると、仕事を楽しむようになる。

⑥「やり抜く力(グリット)」を持つ

スポーツ、音楽、数学、発明…どの分野においても成功した人は

数千時間にわたって、練習を地道に続けている。

⑦筋肉を鍛えるように意志力を鍛える

気の進まないことをして意志力を鍛えることができる。職場や家庭でストレスに晒されたり、

多くの意思決定が必要だったりすると、意志力は少しずつすり減ってくる。

休ませることも重要。

⑧自分を追い込まない

意志力には限りがあるので、それを有効に使う。複数の大きな目標に、

同時に挑戦することは避ける。

⑨「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

「シロクマのことだけを考えてはいけない」と言われると逆に頭の中は

その思考で一杯になる。行動を変えたいのなら「やめたいこと」を考えるのではなく、

「やりたいこと」「やるべきこと」を考える。

『アラスカ 風のような物語』星野道夫著

星野道夫の文章は、地に足がついていて、率直であり、美しい。

言葉から広がる世界が読む者をアラスカの悠久の大地へと誘ってくれるかのようだ。

このような文章を書いてみたいと思うのだ。

それで久しぶりに星野道夫の本を手にした。

写真も多く掲載されており、どれもアラスカの自然に対する著者の敬意が感じられる。

自分が心の底から彼のように何かに対して敬意を持ち、

情熱を傾けられるものは何だろうか。

それは自分の生きがいになるだろうし、もしかしたら仕事になるかもしれない。

『カンパニー・メン』

2011年公開のアメリカのドラマ映画。

ベン・アフレックがある造船会社に勤める主人公のボビー、

トミー・リー・ジョーンズが同じ会社の上司であるジーンを演じている。

大会社に勤めていたボビーは突然会社からクビを言い渡される。

ボビーは職探しを始めるも、中々就職先は見つからない。

そんな中、親方として建築業を営んでいる義理のお兄さんのところで

慣れない仕事ながら働かせてもらうことになる。

同じ時期、上司のジーンも会社からクビを言い渡される。

ジーンは自分で造船業の会社を立ち上げ、ボビーにも声をかけ、

同じくクビを言い渡されていた他の同僚を集めて、

心機一転チャレンジするというところで映画は終わる。

最後の終わり方が、前向きでよかったな、と思った。

『首都感染』高嶋哲夫著

まさに現在のコロナを予言していたかのような内容。

東京のロックダウン、封鎖といった実際には今の所行われていない

政策がとられていたり、死亡率が全然高かったりと現状のコロナ禍とは違う点はあるものの、

多くの点で共通点があり、科学によってここまで想定されていた事態だったのだと

ビックリした。

最後はワクチンと抗インフルエンザ薬ができて感染が収まったストーリー。

 

「マイケル・ジョーダン:ラストダンス」

NETFLIXのドキュメンタリー番組。

マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズの2回のスリーピート(三連覇)を追った

ドキュメンタリーである。

ジョーダンは学生時代からドラフトでブルズに入団してすぐに大活躍した。

さらにスコッティ・ピッペンやグラントらも引っ張られるようにして活躍し、

見事三連覇を果たした。

そして、父親が事件に巻き込まれて亡くなったために引退し、

MLBプロ野球選手になる。

その後、MLBストライキが起きたのをきっかけにジョーダンは再びブルズに戻ってくる。

ジョーダンは入団直後、当時メンバーが大きく入れ替わっていたブルズが

まだまだプロ意識が足りていないと感じていたからか、

自ら積極的に引っ張っていくように激しく練習に挑んだ。

そこで新メンバーの一人であるスティーブ・カーと衝突する。

その日の夜、ジョーダンはカーに対して「言い過ぎだった」と謝罪し、二人は打ち解けた。

それからジョーダンはますますチームを引っ張っていくことになる。

もちろん、名将のフィル・ジャクソンの指導もあっただろう。

だが、ジョーダン復帰直後のブルズがそのシーズンのプレイオフオーランド・マジック

敗れたことをきっかけにジョーダンの負けず嫌いの心に火がついたのだった。

シーズンオフには映画撮影があったが、撮影場所の隣にジョーダン・ドームを作って

レジー・ミラーパトリック・ユーイングら有名選手を呼んで実戦さながらの練習を

続けたのだった。

ジョーダンは根っからの負けず嫌いなのだろう。競争心の塊のような人だと感じた。

翌シーズンはブルズは驚異的な強さで優勝する。年間の勝利数も塗り替えた。

そしてチャンピオンになった直後、ロッカールームでジョーダンは人目もはばからずに

床に突っ伏して大声で泣いた。

父親のこともあったのだろう。激しい練習に耐え抜いたこともあったのだろう。

色々な感情がよぎってこのような姿で泣いたのではないか。

こうしてジョーダンは2回の三連覇を果たしたのだった。

ジョーダンは負けず嫌いなだけでなく、プライドも高く、しかし父親に対しては

強く慕っていた部分があった。そして誰よりもプロフェッショナルであった。

ギャンブル好きな一面があったりと決してポジティブな面ばかりではなかったが、

それでも私自身、大きく見習う部分があると強く感じた。