『深く考える力』田坂広志著

日本総研の設立に参画し、内閣官房参与にもなった田坂氏の

考えることについてのヒントを集めた本。

気になったポイントについていくつか挙げます。

 

・心の中に「焦り」があるとき、(中略)

「ああ、自分の心の中には、いま、焦りがある」と静かに見つめる。

それをするならば、自ずと、心の中に「静寂」がやってくる。

 

・我々は、「どうすれば、イノベーションを起こせる人材になれるか」

「どうすればイノベーターになれるか」といったことを考えるよりも、

「自分は目の前の仕事に対して、どれほどの情熱を持っているか」をこそ、

考えてみるべきであろう。

 

・「不動心」とは、どのような危機が起こり、いかなる問題が生じても、

「心が微動だにせぬ」という意味での「不動心」ではない。

(中略)

心が戻っていくべき場所を知っており、その場所に速やかに戻っていけること。

それが、「不動心」の真の意味に他ならない。

 

・自分の人生は、大いなる何かに、導かれている。

この否定的に見える出来事も、大いなる何かが、

自分を育てようとして与えたものに他ならない。

 

自分を見つめるヒントがいくつも見つかりました。