白熱の65km
遅ればせながら、ツール第17ステージについて書いてみようと思います。
通常、一日200kmの長さを走るのですが、
今年のツールは実験的に65kmという短距離で過酷な山登りを選手に課しました。
山登りに集中させるコースを作ろうというレースオフィシャルの意図でしょう。
ここで、きっとフルームが本領発揮をするものだとばかり思っていました。
ところが、ステージ勝利したのは久しぶりに
クライミングの実力を見せつけたキンタナ。
そして総合トップに立ったのは、このステージ3位に入ったゲラント・トーマス。
通称”G”。
肝心のフルームはステージ8位に終わり、
チームメイトのGに完全に出遅れる格好に。
総合でもデュムランに1つ順位を奪われ3位に。
やはり昨年からのツール、ブエルタ、ジロと勝ってきた
疲れがここにきてたまっているのかもしれません。
それにしても今大会はフルームに対するファンの風当たりが強いですね。
直前のドーピング問題が尾を引いているからなのか、
強すぎるものに対するアンチテーゼなのか。
いずれにせよレース中にファンから襲われそうになるという事件が起きるほど
今大会ではフルームはアンチに囲まれています。
さあ、ツールもいよいよ大詰め。
今年は新たなチャンピオンが生まれそうですが、一体どうなるでしょうか。