『「気遣い」のキホン』三上ナナエ著
自分が話し下手だと言うのと関係しているのかもしれないが、
「気遣い」も苦手だ。
だからと言って仕事して目上の人や後輩と一緒にいるときに気遣いをしない
と言うわけにはいかない。
特に今の仕事はお客さんと一緒に仕事することが多いので、「気遣い」は必須だ。
そこで、本著書を手に取った。
元CAが自身も苦手な気遣いを様々な経験を経て、その基本を身につけていった中での
ポイントを経験談を踏まえて語った本。
重要なのは、以下の三つ。
・「自分がどう思われるか」ではなく「相手のために」
・悩みすぎず、自分が納得できることを正直に
・自信がなくてもとにかくやってみる
「相手のために」が基本なのは分かるが、ポイントは「自分が納得できることを正直に」
と言うところである。
・この他、ファーストアクションといって最初に相手に声をかける動作を早くすることがポイントだと言う。相手の気持ちを早めに察することが「気遣い」だからだ。
・「挨拶はあって当たり前、ないと無礼」と言うのも気遣いの基本だろう。
・「すみません」と言う言葉はたくさんの意味がある分、
感情がこもっていないように聞こえる。
・質問はオープンクエスチョンの方が、相手を知りたいから聞いている形になるので、
会話は盛り上がる。
・「Iメッセージ」と言う「私は」を主語にして意見を伝えると相手からの反発を
受けずにかつ、自分の意見をストレスなく言えるようになる。
・メールなどでも「気が引けたのですが」「勇気を振り絞って聞きますが」と行った前置きを
してから、「お願い」をすることで相手との心の距離が縮まる。
・褒めることに抵抗があるなら、まずは事実のみを伝える。
・目上の人やお客様に経験談を聞かせてもらったとき、「参考になります」はNG。
参考程度かと思われる可能性があるからだ。
・気遣いは相手が心地よいと感じるかどうかが大事。一歩先を見て、あえて「見ない」
「言わない」「気づかない」のも気遣いの内。