『東京居酒屋十二景』太田和彦著

資生堂のデザイナー出身でフリーでデザイン事務所を構える著者の

若かりし頃の東京の思い出を、行きつけらしい居酒屋に寄った話を交えて

綴った短編集。

前の東京オリンピック直後の頃からおそらくバブル期に至るまでに

都内で住居を構えたり、会社に勤めたり、事務所を構えたり、よく立ち寄ったりした

各所を思い出を交えながら語っている。

演劇から映画、音楽、本など多岐にわたって知識豊富に語る内容は

デザイナーとしてだけでなく趣味人としても深く広く世界を築いているのだなと

思わさざるを得ない。