『転職の「やってはいけない」自分を活かす会社の見つけ方、入り方』郡山史郎著
本屋でたまたま手にした本だったが、どこかで見たことのある著者の名前だと思ったら、
昔、転職活動をしていた頃にお世話になっていた人材紹介会社の社長の名前だった。
この本を手にしたということは転職を考えていること。
何かヒントはないかと思い、読み進めたが、
ポイントとなっている点について以下、述べていく。
・転職理由を面接で問われたら、給料を上げるためだと答えてはいけない。
会社の理念に賛同したからというのでないと。
・人材紹介ビジネスは、求人サイト・転職フェア・人材紹介会社・ヘッドハンティング・
各企業のHP・ハローワークの6つに集約される。
・求人サイトや人材紹介会社は人材が送り込まれた段階で報酬がもらえるので、
紹介する企業の悪口を言うわけがない。
・30代は実績50%、伸びしろ50%、40代は100%実績で判断される。
・転職を重ねる人を敬遠する会社が多い一方で、転職回数を問わない企業もある。1つは
完全成果主義の会社。2つ目は営業など離職率の高い職種の人材を大量に必要としている企業。
3つ目は外資系。
・転職先は「業種の専門性」と「職種の専門性」で選ぶ。
・営業は「潰しが効く」と言われたのは昔の話。今は専門性が問われる。
・自由な社風の会社は社員同士、地位や立場にかかわらず「さん」付けで
呼び合う文化がある。
・面接で会社を訪問した際、そこにいる社員が笑顔で出迎えてくれる会社はいい会社。
・うまくいく転職は直感で決めたものが多い。少ない情報の中に納得のいく様相が
見つかるなど。
・40代で転職するなら、それは自分のビジネスキャリアを完成させるための転職であると
考えるべき。人は45歳前後を分岐点として身につけた能力は衰え始める。
40代の転職は、これまで培ってきた知識やスキルを活かしてビジネスパーソンとして
仕上げのフェーズに移行することである。
・ソニーの盛田昭夫さんは「会社は学校ではない」と言っていた。仕事は自律性を第一に
自ら課題解決に臨みながら身につけていくべきものである。
・転職の際は絶対にお金を理由にしてはいけない。
・転職は「嫌な上司、同僚がいる」と言った人間関係を理由にした転職も
避けなければならない。
・たくさんの求人サイトに登録するのは避けなければいけない。多くても2つまで。
・紹介会社は懇切丁寧で面倒見の良い複数(10社ほど)の会社に登録すると良い。
・少し欠員が出たからその分を補充しようとする企業に転職するのが良い。
・面接では企業HPの社長の挨拶などで勉強した相手企業の好きそうなワードを話す
ことが重要。
・面接で最後に「何か質問がありますか?」と聞かれても、「特にありません」と
笑顔で答えるのが模範解答。
・転職するときは原則専門家以外の人に相談してはならない。
・転職は4回まで。それ以上の場合は語学や資格を取得すること。
・「過去はどうでもいい。現在の全てを、未来のために使う」(盛田昭夫)
「人の意見など聞かないで、自分で試してみなさい」(本田宗一郎)