『キャスト・アウェイ』

2000年公開のアメリカのドラマ映画。

トム・ハンクス演じる主人公のチャックはフェデックスの社員で、荷物の配達で、

世界中を飛び回る生活をしている。

ある日、恋人のケリーと空港で別れると輸送の飛行機に乗り込み、荷物を運ぼうとする。

ところが、途中悪天候でその飛行機が海上に不時着してしまう。

乗組員のうち、おそらく生き残ったのはチャックのみ。

チャックは近くの無人島に流れ着く。"cast away"とは漂流するという意味。

無人島で水の確保や食料の確保に奮闘するチャック。

流れ着いた荷物の中にWilsonのバレーボールがあったので、それに顔の絵を描いて、

「ウィルソン」と名付けて話し相手にするなどして、時を過ごすこと4年。

帆の代わりとなるトタン板が流れ着いたことをきっかけに

島を出ることを決意する。

結果、海上でたまたま通りがかったタンクローリーに救出されて

チャックは助かるわけだが、恋人のケリーは既に別の人と結婚していた。

チャックは悲しみながらもケリーと別れることを決めるのだった。

最後チャックは共に無人島に流れ着いていた荷物を届けにケリーからもらった車で

アメリカの郊外を行く。届け先の家は不在で荷物を玄関に置いた後、

十字路のところでおそらくその家の人だと思われる女性に声をかけられる。

そして女性が走り去った後を見ながら映画は終わるのだが、

十字路はチャックは人生の岐路に立っていることを示しているのだろうか。

そのさきはずっと続いていて、これからは自分で道を選択して生きていくことができる

状況にあることを示しているのだろう。