『イルカと、海へ還る日』ジャック・マイヨール著

人類で初めて水深100mまでの閉息潜水を記録した伝説のフリーダイバーの著書。

フリーダイバーになったのはマイアミ水族館でイルカのクラウンと一緒に仕事し、

彼女から色々と学んだことによるのだった。

そもそも日本の唐津の七ツ釜で子供時代にイルカと偶然会ったことが始まりだった

マイヨールのイルカとの出会い。

クラウンとは不思議とコミュニケーションをとることができて、

彼女との結びつきが神秘的であると同時に、彼にとっては運命的なものであった。

その後、フリーダイビングを始めて、次々と世界記録を出していくことになる。

フリーダイビングに必要なヨガの呼吸法についても言及している。

彼は2001年に自殺で亡くなったのだが、解説によると

彼はプライドが高かったらしい。プライドは害しか生み出さないので、

それではなく自尊心、つまり自分の人格を尊重したい、品位を保ちたいという心を

持つことが、決断や判断を迫られた時の大切な基準になるのであり、

これを持つ必要があるのだ。

個人的にはフィンスイミングをしていたこともあるので

ジャック・マイヨールの生き方や考え方にはなんとなく共感できる部分もあり、

興味深く読ませてもらった。