『アーモンド』ソン・ウォンピョン著
本屋大賞の翻訳部門を受賞した韓国小説。
脳の中の扁桃体(アーモンド)という感情を司る器官が人より小さく生まれた主人公。
そのため人よりも喜怒哀楽といった感情を感じづらい。
家族である母親と祖母は主人公に感情を感じさせようと色々と工夫して教育したり、
色々なことを経験させる。
しかし、ある事件が起きることで祖母は殺され、母親は意識がなくなってしまう。
そんな中、主人公は高校生活を迎える。
暴力を振るういじめっ子と徐々に友情を築いたり、
走るのが好きな女の子に初めて恋愛感情を抱いたりと
主人公は少しづつではあるが感情を抱いたり成長していく。
主人公が、主人公らしく成長していく姿が描かれていて
好感を感じたし、何より共感することの大切さを教えられた。