『羽生結弦 未来をつくる』羽生結弦、折山淑美著

羽生結弦のシニアデビューからの軌跡をスポーツライターが本人へのインタビューなど共に

一冊にまとめたノンフィクション本。

羽生選手の戦績についての記述には興味がなかったが、

彼のメンタルの強さの源を知りたいと思い、本書を手に取った。

まず、集中するためにはどれだけ”今”を優先できるか、というのがすごく大切だということ。

「今できることを一つ一つ丁寧に」することが重要でもある。

そして目標というか、自分が何をしたいのかをしっかり見極めないといけないということ。

怪我に対しては、現状を分析して、怪我のために自分は何ができないのか、

その一方で何ができるのかを明らかにして、できることに集中することが大切だと。

緊張感との付き合い方としては、守りの姿勢に入るのではなく、攻めの姿勢を貫くことで

守りの気持ちを吹き飛ばすのだと。

人間はやればできる。絶対に勝ちたいと思ってやってきたことが羽生くんの今の自分の

糧になっているのだという。自分も勝負にこだわっていいのかもしれない。