『やり抜く人の9つの習慣』ハイディ・グラント・ハルバーソン著
目標達成するために何をすべきか。
どこかで諦めたり挫折してしまう自分のそんなネガティブな面を克服したい。
そんな思いでこの本を手にした。
やり抜く人、成功している人は以下の9つの習慣を実践していると言う。
①目標に具体性を与える
メンタル・コントラストといって現状とゴール達成後の自分の差を考えることも具体的な
行動に落とし込む上で必要。
②目標達成への行動計画を作る
「if-then」プランニングと言って、「もしこうなったら、こうする」、
つまり事前にいつ何をやるかを決めておくことで実行できる確率が2、3倍になる。
③目標までの距離を意識する
フィードバックによって向上しているのかどうかをはっきりさせることで、モチベーションを
コントロールする。ただし、初心者はあまり頻繁にチェックするべきではないという
研究がある。モチベーションを上げるフィードバックは「これまで」ではなく、
「これから」、つまり「あとどれくらい」を意識することが重要。
④現実的楽観主義者になる
ただ、オプティミストになるだけでなく、現実的になることが重要。
⑤「成長すること」に集中する
目標は、自分の能力を証明するためにあるのではなく、自分を向上させるためにこそある、
と考えるようにする。成長することにフォーカスすると、仕事を楽しむようになる。
⑥「やり抜く力(グリット)」を持つ
スポーツ、音楽、数学、発明…どの分野においても成功した人は
数千時間にわたって、練習を地道に続けている。
⑦筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
気の進まないことをして意志力を鍛えることができる。職場や家庭でストレスに晒されたり、
多くの意思決定が必要だったりすると、意志力は少しずつすり減ってくる。
休ませることも重要。
⑧自分を追い込まない
意志力には限りがあるので、それを有効に使う。複数の大きな目標に、
同時に挑戦することは避ける。
⑨「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する
「シロクマのことだけを考えてはいけない」と言われると逆に頭の中は
その思考で一杯になる。行動を変えたいのなら「やめたいこと」を考えるのではなく、
「やりたいこと」「やるべきこと」を考える。