『雪男は向こうからやって来た』角幡唯介著

朝日新聞社出身の冒険家である著者が退社後に話の来た雪男捜索隊に参加して、

エベレストまで行って雪男探しをした体験談と、同隊に参加した他の登山家や

雪男を見たという冒険家の話を直接聞いたり又聞きしたりして入手した

雪男の話を記した本。

中には実際に目の前に雪男らしき生き物を見た体験談もあって、私自身も

もしかしたら雪男がいるのではないかと思わざるを得なくなってきた。

だが、どの話も決定的と言えるような証拠はなく、雪男も幻のままとなっている。

捜索隊は、最後は足跡の写真を撮って帰ることになるのだが、

その足跡も一時は話題になるも決定的に雪男がいるということには繋がらなかった。

雪男はいてもおかしくはないと思う。しかし、それを追い続ける何人もの探検家については

「そこまでやるか」とツッコミを入れたくなる。

そういったツッコミとは別に探検家の意志の強さと哀愁を感じてしまう。