『記憶のしくみ 上』ラリー・R・スクワイア、エリック・R・カンデル著

読んだ本の内容を忘れてしまう。

前回の仕事でやったフローを忘れてしまう。

 

記憶にまつわるこういったことを解決したいと思って、

この本を手に取りました。

かなり専門的かつ学術的な内容で難しかったんですが、

分かる部分を中心に読み進めていきました。

特に印象に残った部分を挙げていきます。

 

・「陳述記憶」は事実や考え、出来事に関する記憶であり、これらの情報は

言葉による表現や視覚イメージとして意識的に想起・回想することができる。

・自転車のように反射的に運転し、無意識的にペダルを漕ぐようになるものを

「非陳述記憶」と呼ぶ。

・神経系の基本的な要素であるシナプス結合は学習の結果として可塑的変化を

起こし、しかもこの変化が短期記憶として貯蔵されるための基盤となっている。

・短期記憶にはシナプス強度の短期的な変化が関与しているように、長期記憶は

シナプス強度の長期的な変化を必要としている。

・繰り返し読むよりも文章を書き出させた方が、長期記憶の保持が強化される。

・水中で学習した単語は水中で最もよく思い出され、浜辺で学習した単語は浜辺で最もよく思い出された。

・忘れることによって抽象的な概念を把握することができるようになる。