『戦場のコックたち』深緑野分著

第二次世界大戦時にヨーロッパ戦線に渡ったアメリカ軍のコック兵たちが

戦場で次々と起こる謎めいた事件について推理し、解き明かすミステリー。

舞台が戦場ということもあって、緊迫感のある状況を描いています。

緊迫感のある戦場もそうですが、そこで戦う兵士の心情もまるで本当に

戦争に行っている兵士がいるように感じられるくらいに描かれています。

何より後半の死と生き残る兵士の葛藤。

そして戦争が終わった後の元兵士の間の交流と心が動かされる内容でした。