「マイケル・ジョーダン:ラストダンス」
NETFLIXのドキュメンタリー番組。
マイケル・ジョーダンとシカゴ・ブルズの2回のスリーピート(三連覇)を追った
ドキュメンタリーである。
ジョーダンは学生時代からドラフトでブルズに入団してすぐに大活躍した。
さらにスコッティ・ピッペンやグラントらも引っ張られるようにして活躍し、
見事三連覇を果たした。
そして、父親が事件に巻き込まれて亡くなったために引退し、
その後、MLBでストライキが起きたのをきっかけにジョーダンは再びブルズに戻ってくる。
ジョーダンは入団直後、当時メンバーが大きく入れ替わっていたブルズが
まだまだプロ意識が足りていないと感じていたからか、
自ら積極的に引っ張っていくように激しく練習に挑んだ。
そこで新メンバーの一人であるスティーブ・カーと衝突する。
その日の夜、ジョーダンはカーに対して「言い過ぎだった」と謝罪し、二人は打ち解けた。
それからジョーダンはますますチームを引っ張っていくことになる。
もちろん、名将のフィル・ジャクソンの指導もあっただろう。
だが、ジョーダン復帰直後のブルズがそのシーズンのプレイオフでオーランド・マジックに
敗れたことをきっかけにジョーダンの負けず嫌いの心に火がついたのだった。
シーズンオフには映画撮影があったが、撮影場所の隣にジョーダン・ドームを作って
レジー・ミラーやパトリック・ユーイングら有名選手を呼んで実戦さながらの練習を
続けたのだった。
ジョーダンは根っからの負けず嫌いなのだろう。競争心の塊のような人だと感じた。
翌シーズンはブルズは驚異的な強さで優勝する。年間の勝利数も塗り替えた。
そしてチャンピオンになった直後、ロッカールームでジョーダンは人目もはばからずに
床に突っ伏して大声で泣いた。
父親のこともあったのだろう。激しい練習に耐え抜いたこともあったのだろう。
色々な感情がよぎってこのような姿で泣いたのではないか。
こうしてジョーダンは2回の三連覇を果たしたのだった。
ジョーダンは負けず嫌いなだけでなく、プライドも高く、しかし父親に対しては
強く慕っていた部分があった。そして誰よりもプロフェッショナルであった。
ギャンブル好きな一面があったりと決してポジティブな面ばかりではなかったが、
それでも私自身、大きく見習う部分があると強く感じた。