『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む転職の思考法』北野唯我著

博報堂、ボスコンで勤務した後、人材ポータルサイト運営会社に参画している、

職業人生の設計の専門家である著者による転職のノウハウを物語風にまとめた本。

・転職市場における人材のマーケットバリューは三つある。専門性と経験からなる技術資産。

人脈など人間関係からなる人的資産。所属する業界の生産性。

・ピボット型キャリアとは自分の強みに軸足を残しながら、もう片足を今後強くなる部分に

少しずつずらしていく、という考え方。

・会社選びの三つの基準は、マーケットバリュー、働きやすさ、活躍の可能性。働きやすさと

マーケットバリューは相反しない。

・企業を選ぶ際の確認ポイントは、中途を活かすカルチャーはあるか、自分の職種が

会社の強みと一致しているか。

・転職エージェントで紹介される案件だけで、転職先を決めてはいけない。SNSや自分で

求人を検索しなければならない。

・転職後期に迷いが生じたら、そもそもの目的に立ち返ること。マーケットバリューと給料は

長期的には必ず一致する。

・転職のパートナーへの相談は、ロジック、共感、信頼が必要。

・仕事を楽しむ人間には二種類いる。to do(コト)に重きをおく人間と

being(状態)に重きをおく人間。

・being型の人間が好きなことを見つける方法は、他の人から上手だと言われるが自分では

ピンとこないものから探すか、普段の仕事の中で全くストレスを感じないことから探す。

・仕事を楽しむためには「マーケットバリューがある程度あること」「求められる

パフォーマンスとマーケットバリューがある程度釣り合っていること」は必要条件。

・最後さえ成功すれば、その途中の失敗も全て「必要だった」と言える。だが、

腹をくくるべきタイミングで覚悟を決めきれなかった時は「100%失敗」になってしまう。