『無駄な仕事が全部消える超効率ハック』羽田康祐著

広告代理店に勤める著者が様々なビジネス本を読んで、

共通のことが書かれているポイントを集めて生産性を高めるために

必要な考え方などをまとめた本。

まず、自分は他人と比べるのではなく、「昨日の自分」と比べることで

他人に振り回される時間が少なくなるということ。

つい他人と比べてしまって劣等感を持ってしまうので要注意だ。

上司から仕事を頼まれたりしたら、その頼みごとが必要になった理由(背景)を

把握することで、何に対して答えれば良いかが浮かびやすくなる。

自分が何を伝えたいかだけではなく、何を求められているかを考えれば

より仕事もスムーズに速くなるだろう。

全体的な視野を持ち、この先どうなりそうかを考えて、今のうち何ができるかを考える。

そうすることで受け身の仕事ではなく、自分主導の段取りが組めるというわけだ。

読書もただ知識をインプットするのではなく、アウトプットにつながるような

自分の見解・言葉で再解釈するような形で読み進めることで自分の身になる。

「1日100個レンガを積み上げてくれ」とお願いされるだけでは意欲がわかない。

「多くの困っている人を救う大聖堂を作る」という目的を示せばレンガ職人の

受け止め方は変わる。

自分の仕事に対する姿勢も目的が必要になっている気がする。

1917 命をかけた伝令

2020年公開のイギリス・アメリカの戦争映画。

舞台は1917年、第一次世界大戦時のフランスで、イギリス陸軍のある部隊から

別の部隊へ若いイギリス兵二人が伝令に行く姿を全編1ショットのように撮影した映画。

戦争を経験していないから分からないけど、全編1ショットのようだから、

リアル感というかその場にいる感じがして、ドキドキしっぱなしで観られた。

『多動力』堀江貴文著

全てが全て自分に合っているかというとそうではないし、何だか

楽しいことのために生きているというとまるで人生に意義とか目的を

持つことが否定されているようで反感を覚えるが、

「なるほど」と思える部分もあって考えさせられるところはあった。

・肩書きを三つもてば価値は一万倍になる。

・準備が整ったら始めるではなく、とりあえず始めてから修正する。

・自分の時間(自分の意思でやりたいことをやっている時間)を生きる。

・歴史を深掘りし、海外事例まで調べることで知識の幹となる本質にたどり着くことが

できる。

・10冊の流行のビジネス書を読むよりも1冊の骨太の教養書を読む。

・よく寝るは基本。

・「●●がしたい→●●が必要」である。資格も持っているからどうすればいいかでは

なくて、これがしたいから資格が必要になると言った具合。

 

『キネマの神様』原田マハ著

40歳を前にした大手ディベロッパーに勤めるキャリアウーマンが退職して、

ギャンブル好きで映画好きな父親が映画サイトに娘の文章をたまたま投稿したのをきっかけに

その映画雑誌の会社に社員としてスカウトされる。

さらには実は本当にスカウトしたかったのは父親自身が書いた文章の方だったので、

父親がブロガーとして「キネマの神様」と題された映画サイトに投稿することになる。

そのサイトで英語訳した父親の投稿に噛み付いてきた

アメリカの「ローズ・バッド」と名乗るブロガーとのやりとりが過熱して

そのサイトは一気に人気が上がる。

実はこの「ローズ・バッド」はアメリカの著名な映画評論家だった。

最後、この映画評論家が末期のガンで入院してしまい、

父親たちがアメリカに会いに行こうとする直前に映画評論家は亡くなってしまう。

彼からの手紙の中に記された人生最良の映画は『ニュー・シネマ・パラダイス』。

父親を含めた主人公一家と映画雑誌会社の仲間たちと一緒に

閉館の危機をブログサイトに救われた名画座で観に行くところで話は終わる。

著者が映画好きなことがよくわかるのが、

途中何度も出てくるブログサイトの中の映画評論。

映画を深く愛しているからこそ映画を二人のブロガーの立場からの議論という形で

評論させている。この部分が一番面白かった。

『キャスト・アウェイ』

2000年公開のアメリカのドラマ映画。

トム・ハンクス演じる主人公のチャックはフェデックスの社員で、荷物の配達で、

世界中を飛び回る生活をしている。

ある日、恋人のケリーと空港で別れると輸送の飛行機に乗り込み、荷物を運ぼうとする。

ところが、途中悪天候でその飛行機が海上に不時着してしまう。

乗組員のうち、おそらく生き残ったのはチャックのみ。

チャックは近くの無人島に流れ着く。"cast away"とは漂流するという意味。

無人島で水の確保や食料の確保に奮闘するチャック。

流れ着いた荷物の中にWilsonのバレーボールがあったので、それに顔の絵を描いて、

「ウィルソン」と名付けて話し相手にするなどして、時を過ごすこと4年。

帆の代わりとなるトタン板が流れ着いたことをきっかけに

島を出ることを決意する。

結果、海上でたまたま通りがかったタンクローリーに救出されて

チャックは助かるわけだが、恋人のケリーは既に別の人と結婚していた。

チャックは悲しみながらもケリーと別れることを決めるのだった。

最後チャックは共に無人島に流れ着いていた荷物を届けにケリーからもらった車で

アメリカの郊外を行く。届け先の家は不在で荷物を玄関に置いた後、

十字路のところでおそらくその家の人だと思われる女性に声をかけられる。

そして女性が走り去った後を見ながら映画は終わるのだが、

十字路はチャックは人生の岐路に立っていることを示しているのだろうか。

そのさきはずっと続いていて、これからは自分で道を選択して生きていくことができる

状況にあることを示しているのだろう。

『ホット・ファズ』

2007年公開のイギリスのコメディー・アクション・サスペンス要素の詰まった映画。

警察学校や現場で優秀な成績を収めたスーパーポリスマンである主人公が、

その優秀さを疎まれて田舎に飛ばされる。

そこはとにかくのんびりした町であるのだが、連続して死人が出る事故がきっかけで、

主人公はその裏に何があるかを探り出す。

実は町ぐるみで自分たちの都合の良い町にコントロールしようとして

都合の合わない人は殺してしまうという事件だったのだ。

最後は主人公と仲間の警察官たちで、町を監視していた町民たちを成敗する。

途中途中でクスッと笑える場面があるが、時々、スプラッター

ヒッとなる場面もあって、とにかく色々とてんこ盛りの映画だった。