『実力を100%発揮する方法』シャザド・チャミン著
PQ "Positive Intelligence" を鍛えることで直面している問題を解決することができるとする
内容の自己啓発本。困難や難題は贈り物であり、成功、幸福、心の平安を得るための
チャンスに変えるのだと言う。
まず、「妨害者」と言う心のパターンが自分の中に潜む敵としてある。妨害者は10人いる。
妨害者のボスである裁判官、潔癖性、八方美人、優等生、犠牲者、理屈屋、こわがり、
移り気、仕切り屋、優柔不断である。妨害者はもともと問題解決に興味がなく、
自分が正しいと言うことだけが大事なのだ。
そして、これに対抗する形で「賢者」が自分の中のより深い賢明な部分にいる。
賢者には五つの力がある。自分や他人に共感する力、好奇心をもって探求する力、
独創的なやり方へと革新する力、様々な選択肢の中から最適な道を選ぶ方向付けの力、
結果を生み出すために実行する力である。
妨害者である思考パターンを見分けてラベル付けし、自分には有益ではないと
まずは理解する。こうすることで、妨害者を弱めて、次に賢者を強める。
子供時代の写真を常に目に触れるようにする。純粋に好奇心を抱き素直に驚く心を持つ。
機関銃のように次々とアイデアを出して一切評価はしない。人生の最期の瞬間に
立ったとして振り返った時その選択はどう見えるかを考える。妨害者が出てきて
どのような妨害をするかを予測してそうならないように先回りする行動をとる。
この時重要なのは、妨害者のネガティブ性に対処しないまま、ポジティブ思考の
テクニックだけ学んでいると逆効果になると言うこと。
そして、PQ脳の筋力を強化するのだ。
自分の身体や五感に注意を集中し、これを10秒間以上続けるエクササイズをする。
こうした新しい習慣が定着するのは21日間かかる。
このような方法により、多くの人は今の立場を大きく変えないでも、満足できる解決法を
見つけているのだと言う。
ビジョンに最も迅速かつ強力に点火するには、特定のプロジェクトに対するビジョンと
その人自身の最も心の奥底にある価値観の間で、点と点をつなぐ作業を手伝ってあげること。