『本音を言おうとすると涙が出てくる』ゆりか著
HSP”Highly Sensitive Person(とても敏感な人)”のためのアドバイスの本。
著者自身もHSPだったと言うことのよう。
自分は当てはまらない部分もあるが、本音が出てこないことや本音が出てくるときに
涙が出てくることがあり、少しHSPの気があるのかなとも思っている。
本音は「自分が物事に対してどう感じるか」、「ないをしたいと考えているか」だと
思っていたから、まずは自分の感覚を大切にしようと思って詩をここ数日書き始めている。
さて、本書によるとHSPだと五感が鋭いことがあるのだと言う。
例えば、視覚が鋭敏な場合、眩しい光が苦手、人の表情の変化にすぐ気づくなど。
自分は視覚が少し過敏かなとは思う。
そして、HSPの特徴は次の”DOES”に全て当てはまることになるのだと言う。
D:深く処理する、O:過剰に刺激を受けやすい、E:感情的な反応が強い、S:些細な刺激を
察知する。
この他、自分でじっくり考えて自分なりの答えを出すことが得意なので、
逆にシンプルに簡潔にまとめて報・連・相することが苦手な人が多いのだと言う。
本音を出すには、じっくりと自分の考えていることを言語化し、
表現する習慣をつけることが必要。
また、落ち込んでいる時や自分を責めることなく、「それって本当かな?」とか
「誰かに言われたんだろうか?」と自分に問い直して具体的にしたり、
例外を見つけることで「意外と自分ってできてることが多い」と気づくことになる。
そして、「自分自身を認めること」で自分の可能性を自分以上に描いてくれる人と、
必ず出会うことができるのだと言う。
HSPは自分の気持ちを抑えて本音を言うことができなくなっている状態にある。
例えば子供の頃に本音を言ったら父親から怒鳴られ、それ以来本音を言えなくなった。
そう言う場合、次のように過去の自分を手放すことが必要になってくる。
①「本音を言うと、〇〇になる」と紙に書き出す(ネガティブなこと)
②「それはどうして?」「何がきっかけで?」と深掘りしていく
③書き出した紙をビリビリと破って捨てて、これまでの信念を手放す
④別の紙に、本音を言うことによるメリットを思いつく限り書き出す
⑤自分の好ましい未来をイメージした新しい信念を書き出す
⑥「私は」を主語にして、小さな成功体験を積んでいく
こうして徐々に「自分はこう言うことを大切にしたいんだな」と言うことを明確に
していくといろいろなことが受け入れられるようになる。
HSPの人は不安、恐怖を抱えていることが多いので、次の取り組みが効果的になる。
①ありありと思い出して、再体験する
②見える・聞こえるものに注目する(再体験した状況で)
③感情を体のどの部分で感じているかを探す
④感情をうずまきに見立てる
⑤一緒に指を回し、うずまきをスピードアップさせる
⑥ぽいっと放りなげる
痛い痛いの飛んでいけ!と同じである。
人が変化するときに必要な力は三つあると言われている。
「強さ」「優しさ」「ユーモア」である。
そして幸せになるには「私、本当はどうしたい?」と自らに質問を投げかけること。
自分をどう思っているかで、どう言う人になるかが決まる。
だからこそ、自分の感覚を信じること。これが本当の「自信」である。
「あなたの心からの表現に共鳴して感動してくれる人は絶対にいます」と。
とても勇気付けられる言葉だ。